和解にする利点

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裁判所で紛争を解決する手段それぞれの利点を比較した場合,和解には判決にはない利点がありますが,このことは少額訴訟においても同様です。
利点の第一としては,全面敗訴の危険を避けられることが挙げられます。すなわち,判決では自分の言い分が全く認められない結果となる危険がつきものですから,このような危険を避けることができるわけです。
第二に,紛争の早期解決ができることがあります。すなわち,判決では勝訴したとしても,結果に不服がある相手は不服申立てをすることができますから,最初の判決では結果が確定しない可能性が高いのです。このことは少額訴訟の場合も同様であり,判決に対して控訴はできませんが,異議申立てをすることができ,これがあった場合には更に紛争が続くことになるのです。
第三に,相手の履行可能性が高い点が挙げられます。すなわち,相手に金銭の支払を命ずる判決が確定したとしても,実際に相手から支払ってもらわないことには意味がありませんが,争ったのに言い分が認められず敗訴判決を受けた相手が自ら進んで支払ってくれるかは大いに疑問です。したがって,たとえ支払額は減額してでも,相手に任意に支払う約束をさせて紛争を解決することが,実際上は得であることが多いといえるのです。